2008年1月2日水曜日

PICプログラマーVer.4 USB

部品や組立キットを購入するのに秋月電子通商を利用しているが、あと一歩と思うものが結構多い。

PICマイコンなどは小規模の制御回路を1チップで作れてしまったりして便利なのだが、頻繁に新しいチップが出て古いチップの入手が難しくなり、新しいチップを使うことになってしまう。
そうなると、プログラミングしたコードを書き込むためのプログラマーを新しいチップに対応させなければならず、独自にプログラマーを作っていたゴテ屋としては少々迷惑な話となる。

秋月電子通商でも「PICプログラマー」の組立キットを販売している。
最新のVer.4ではマイコンチップを内蔵しファームウェアを更新してあげれば新しいチップに対応できたりして便利なのだが、今時シリアル接続なのはあと一歩と思えてしまう所だ。
そのうちUSBで動くプログラマーの組立キットが出るだろうと思っているが、なかなか出ない...
(シリアルをUSBに変換ケーブルで接続するセットは販売しているようです)

痺れを切らしたゴテ屋は、「PICプログラマーVer.4」完全コンパチのUSB版を作ることにした。

スペックとしては、

(1)基本ベースは「PICプログラマーVer.4 バージョンアップキット」を利用
(2)シリアルをUSBに変換して接続
(3)USBバスパワーのみで動作
(4)ファームウェアや制御プログラムは秋月電子通商のものを使う

で、作りました!(早)

シリアルをUSBに変換するのは FTDI FT232RL を利用。
プログラミング電圧はDC-DCコンバータである MAXIM MAX662 で+5Vから+20Vを作ってから可変型3端子レギュレータである STMicroelectronics LM317 で+13.5Vを生成。
残りの回路は秋月電子通商の「PICプログラマーVer.4」とほぼ同じである。

USB接続であるが仮想シリアルポートとしてWindows側に見えるので、当然プログラマーの制御ソフトは「PICプログラマーVer.4 バージョンアップキット」に添付されているものがそのまま使える。

消費電流が110mA程度となるため、FTDI FT232RL に初期設定されているバスパワー消費電流90mAをFTDIのホームページから入手できる設定ソフトで110mAに変更すると完璧。

ん~こんなに簡単なのにどうして組立キット化されないのだろう?

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