まとまった休みに入るとゴテ全開のようで、朝から火が入ったままである。
先日入手した NEC LaVie LL550/3 (PC-LL5503D) の修理に取り掛かる。現象確認から始めると、前の持ち主が言うように電源が入らない。まあ、そんなジャンクを仕入れたので当たり前である。
いつものように掃除をしながら分解してマザーボードを取り出したら...USBコネクタの破損を発見!これが原因で +5V がショートし電源が入らなかったようだ。
早速と別のジャンクマザーボードからUSBコネクタを移植して簡単に修理完了。
組み立て直して電源投入するとNECのロゴが表示され、BIOS設定やXPのリカバリも無事にできた。
「簡単な修理だったなぁ」と思いながらBIOS設定を見直していたら、BIOSが古いことに気が付く。
これが悪夢の始まりだった...
何となくFDのフォーマットに時間がかかると思いながらBIOS書き換えFDを作り、サクッっとBIOSを書き換えて自動的に電源が切れ電源の再投入...何故かNECロゴ画面でフリーズ!
どうやらBIOSを飛ばしてしまったらしい!
そう言えばFDをフォーマットしている時に時間が掛かっていたが、まだFDDのメンテナンスをしていなかったことに気が付いた。そうか、リードエラーのままBIOS書き込んだのか...
さて、いつまでも悔やんでいても仕方が無いのでBIOSの復旧を考えることにする。
昔に作った Flash ROM Writer があるが、DIPしか対応していないのでPLCCアダプタを作る必要がある。しかし、PLCCアダプタを作ってもMS-DOSで動く自作のプログラムが行方不明だったり、MS-DOSが動くPC自体を用意するのが面倒であったりする。
そこで、何故かもう1台ある LaVie LL550/3 で復旧することにした。
方法としては、
(1)BIOSを飛ばしてしまったPCのFlash ROMを取り外し
(2)正常に動くPCのFlash ROMをソケット化
(3)正常に動くPCにてFlash ROMを書き込む
(4)BIOSを飛ばしてしまったPCにFlash ROMを取り付け
となるが、起動時は正常に動くROMが必要。
当然、書き込みのときは飛ばしてしまったFlash ROMに切り替えなければならない。
Flash ROMの位置が動作時に見えていれば強制的に入替することで出来るが、今回はヒートシンクが邪魔して強制入替ができない。
そこで、ゴテ屋としてはこんなものを作ってみた。
Flash ROMのソケットにアダプタを取り付け、延長した先の基板にある2個のFlash ROMを切り替えられるFlash ROM切替機である。元は「IOSS ROM焼きだいじょうぶ! RD1-PL」とか言うFlash ROM切替機だが、搭載されている2Mb Flash ROMとソケットに取り付けたFlash ROMを切り替える物で、そのままでは2Mbタイプしか使えない。今回は MXIC MX29F004TQC-90 で4Mbタイプなので、このFlash ROM切替機を作った訳なのだ。
このFlash ROM切替機なら-CEが22pinで制御しているタイプでFlash ROMを用意してあげればどのようなFlash ROMでも切替できる所が優れている。
手持ちの部品でやっとの思いで作って、正常に動くPCでFlash ROMを書き込み、飛ばしてしまったマザーボードに取り付けて、起動確認。おぉ~やっと動いた!
今回の修理は、その殆どがFlash ROM切替機の製作時間だったようだ...
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