2007年12月29日土曜日

NEC LaVie LL550/3

まとまった休みに入るとゴテ全開のようで、朝から火が入ったままである。

先日入手した NEC LaVie LL550/3 (PC-LL5503D) の修理に取り掛かる。現象確認から始めると、前の持ち主が言うように電源が入らない。まあ、そんなジャンクを仕入れたので当たり前である。

いつものように掃除をしながら分解してマザーボードを取り出したら...USBコネクタの破損を発見!これが原因で +5V がショートし電源が入らなかったようだ。

早速と別のジャンクマザーボードからUSBコネクタを移植して簡単に修理完了。
組み立て直して電源投入するとNECのロゴが表示され、BIOS設定やXPのリカバリも無事にできた。

「簡単な修理だったなぁ」と思いながらBIOS設定を見直していたら、BIOSが古いことに気が付く。
これが悪夢の始まりだった...

何となくFDのフォーマットに時間がかかると思いながらBIOS書き換えFDを作り、サクッっとBIOSを書き換えて自動的に電源が切れ電源の再投入...何故かNECロゴ画面でフリーズ!

どうやらBIOSを飛ばしてしまったらしい!

そう言えばFDをフォーマットしている時に時間が掛かっていたが、まだFDDのメンテナンスをしていなかったことに気が付いた。そうか、リードエラーのままBIOS書き込んだのか...

さて、いつまでも悔やんでいても仕方が無いのでBIOSの復旧を考えることにする。

昔に作った Flash ROM Writer があるが、DIPしか対応していないのでPLCCアダプタを作る必要がある。しかし、PLCCアダプタを作ってもMS-DOSで動く自作のプログラムが行方不明だったり、MS-DOSが動くPC自体を用意するのが面倒であったりする。

そこで、何故かもう1台ある LaVie LL550/3 で復旧することにした。
方法としては、

(1)BIOSを飛ばしてしまったPCのFlash ROMを取り外し
(2)正常に動くPCのFlash ROMをソケット化
(3)正常に動くPCにてFlash ROMを書き込む
(4)BIOSを飛ばしてしまったPCにFlash ROMを取り付け

となるが、起動時は正常に動くROMが必要。
当然、書き込みのときは飛ばしてしまったFlash ROMに切り替えなければならない。

Flash ROMの位置が動作時に見えていれば強制的に入替することで出来るが、今回はヒートシンクが邪魔して強制入替ができない。

そこで、ゴテ屋としてはこんなものを作ってみた。

Flash ROMのソケットにアダプタを取り付け、延長した先の基板にある2個のFlash ROMを切り替えられるFlash ROM切替機である。元は「IOSS ROM焼きだいじょうぶ! RD1-PL」とか言うFlash ROM切替機だが、搭載されている2Mb Flash ROMとソケットに取り付けたFlash ROMを切り替える物で、そのままでは2Mbタイプしか使えない。今回は MXIC MX29F004TQC-90 で4Mbタイプなので、このFlash ROM切替機を作った訳なのだ。

このFlash ROM切替機なら-CEが22pinで制御しているタイプでFlash ROMを用意してあげればどのようなFlash ROMでも切替できる所が優れている。

手持ちの部品でやっとの思いで作って、正常に動くPCでFlash ROMを書き込み、飛ばしてしまったマザーボードに取り付けて、起動確認。おぉ~やっと動いた!

今回の修理は、その殆どがFlash ROM切替機の製作時間だったようだ...

2007年12月22日土曜日

DELL Inspiron 1100 その2

前回、電源LEDの点灯不良を基板補修で修理した DELL Inspiron 1100 は、まだメモリ増設で電源投入後に直ぐに電源が切れて落ちてしまう不具合が残っている。
この原因が増設したメモリにあることは分かっている。普通ならDELLのPCだからメモリの相性と安易に考えてしまうが、当然何かしらの原因があって動かないはずである。

この増設したメモリは Sofmap.com にて中古品を購入した。中古品なら全品検査されているので初期不良に当たらず安心できるが、今回はそうではなかったらしい...
しかし、何となく変な動きをするので少し検証してみた。

(1)いつも落ちてしまうわけではない
(2)動けばWindowsも起動できるが、少し動作が遅いときがある
(3)いつもお世話になっているMemtest86は落ちなければ殆どノーエラーだがエラーのときもある
(4)Memtest86でエラーはある固定番地が多い

メモリチップ不良の感じだがエラーの出方が変。とりあえずハード的にも問題が無いか調べてみる。

(1)メモリ基板の端子を洗浄→NG(やはり落ちる)
(2)メモリ基板の端子を研磨→NG(綺麗に磨いても落ちる)
(3)メモリ基板に貼り付いているシールの除去と基板全体を洗浄→OK(30回以上確認でOK)

なんと!メモリ基板に貼り付いていたシールが原因とは。

何故だろう?シールが付いていた場所は、メモリチップとチップコンデンサ...ん!
そう言えばチップコンデンサの部分に当たるシールが少し変色していたが、これが原因なのか?

2007年12月21日金曜日

DELL Inspiron 1100 その1

前に無線LANの設定とメモリ増設をした DELL Inspiron 1100 が電源を入れても直ぐに電源が落ちてしまうらしい...とりあえず暫く預かって検証することにした。

引き取りに行き少し確認してみると、電源LEDが点灯しない。更に、電源を入れても落ちてしまう。
電源系か?と思いながらそのまま預かることにした。

早速と検証してみると、

(1)増設したメモリを取り外すと正常に起動
(2)単体で元からあるメモリを取り外し、増設したメモリのみでも動きが変
(3)何度か確認していると、動くときもある
(4)電源LEDはタッチパッド付近を押すと点灯する

ん~起動不良と電源LEDは別件らしい。簡単そうな電源LEDから調べよう...

掃除をしながら分解開始。
電源LEDはタッチパッドの裏側にあるサブ基板にある。このサブ基板まで繋がっているケーブルを疑ったが断線している様子がない。そこで、バラック状態で通電し確認すると、サブ基板をしならせると電源LEDが点いたり消えたり...あぁ、基板不良か!

詳しく調べてみると、サブ基板にあるスルーホールが抜けていました。どうやらタッチパッドで操作していると、その下側にあるサブ基板に操作時の力が加わりスルーホールの部分で断線してしまったようである。

基板補修で電源LEDの修理は完了!
あとは電源が落ちてしまうメモリか...

2007年12月10日月曜日

SHARP PC-CB1-R5S

SHARP PC-CB1-R5S で「CPU部分が熱くなりフリーズする」のジャンクを仕入れた。
しかし、修理&塗装の直後に友人に貰われていってしまった...

この「PC-CB1」系は、よくフリーズすることで有名で、コンデンサの劣化とか良く言われている。
実はこれで2台目の修理で、前回(PC-CB1-C9S)と同様に今回の PC-CB1-R5S もコンデンサの劣化はなかった。当然、コンデンサの確認は基板から取り外して容量の確認もしてある。

作業したことと言えば...

(1)全バラして各部の掃除
(2)DCコネクタの+側のグラツキ補修
(3)マザーボードを覆っている絶縁シートを取り外して掃除
(4)電源系コンデンサの容量確認(問題なし)
(5)フレキとメモリ端子の掃除
(6)おまけで外装塗装(つや消しシルバー)
(7)CPUを AMD Mobile Duron 850MHz から AMD Mobile Duron 1GHz に取替え
(8)CPUへヒートシンクを取り付けるときにシリコングリスを塗布

ん~、ゴテ使ったのはDCコネクタとコンデンサの取り外し&取り付けだけ...

その後リカバリしWindows XPが起動した後エクスプローラが一度異常終了した。しかし、自動でタスクが再起動して正常動作となる。Service Pack 2適用してCPUドライバの再インストール後、PowerNow!を有効にするため電源オプションにて電源設定を「ポータブル/ラップトップ」に変更。

これ以降は動作確認として各種アップデートやアプリケーションのインストール、ホームページ閲覧や動画で約10時間ほど連続動作させたが、一度もフリーズすることは無かった。

何処が不具合箇所だったのだろう?
予想では、CPUへのヒートシンクにシリコングリスを使ってちゃんと熱結合したことくらいだろう。

2007年12月9日日曜日

PCMCIAが動かない2

PCMCIAが動かないノートPCのマザーを使った自作PCは、同じチップをを探すのが困難...と言うより1,000円程度で購入したマザーボードにお金をかけて修理するのは面白くない。
ゴテ屋としてはそのまま修理するより、面白そうな代替手段を考えることにした。

この自作PCではPCMCIAでCardBusの100Base-TXのLANカードを使いたいだけで、他のカードを使う気は全然無い。そこで、100Base-TX Ethernetを何かしらの方法で実装することにする。

転送速度や負荷を考えるとCardBusやPCI Busで接続するのがベストと考え、次のような代替案を考えた。

(1)PCMCIAを固定的に3.3Vのみで使用
(2)PCI/miniPCIを実装
(3)Ethernetのチップを直接接続

(1)案ならばPCMCIAソケットを付け直しVcc=3.3V,Vpp=openで簡単に実現可能。(2)(3)案はPCI Busの信号を探し出せれば根性で配線して実現可能。(3)案は、基板も含めて実装するのが面倒だが、完成度は高くなる。

で、とりあえずPCI Busの信号が取り出せるか探すことにしよう!

2007年12月6日木曜日

PCMCIAが動かない

前から調子の悪いノートPCのマザーボードを使った自作PCの検証をしてみた。

現象としては、PCMCIAに刺したLANカードが動くものと動かないものがあり、16bit I/Oの物は動くけどCardBusが駄目。

とりあえず動くときと動かないときの差を調べるためテスタで電源系から調べてみると、16bit I/Oの物はVcc=5VでCardBusはVcc=2.5Vになっていた...ははは、原因判明!
単純に3.3Vが正常に出力できなくなっていたのだ。

で、何処でVccを制御しているかと調べると、PCMCIAソケットの真下。
面倒だけどPCMCIAソケットを取るしかない!

やっと取りました!
このPU2211(TI TPS2211)とマーキングされているチップで制御しVcc/Vppに電力供給しています。

同じチップを入手するのが面倒そう...

2007年12月5日水曜日

部品転売の業者?

ヤフオクでジャンクノートPCを漁っているけど、1つずつ見るのは大変!
そこで、いつも狙ってるカテゴリにはオークションアラートのカテゴリアラートを設定して出品されたジャンク類をメールで見てます。

最近多いパターンは、少し前に逃したノートPCの部品が大量に出品されるケース、どれも開始価格から高値で、1台分の部品を買うととんでもない金額になってしまう!
これが部品転売の業者なのか?

ちょっとゴテ入れて直せば動くのに、マザーボードが動かないと即部品転売って見ていて気持ちのいいものでは無いね。

まぁ、そんな人が居るからジャンクの値段が上がって、壊れたらヤフオクで売って中古を買うのがお得?(笑)

2007年12月4日火曜日

キーボード交換では直らない

よくキーボードの入力が出来なかったりキーが押されっぱなしで「ピピー」って音が出るジャンクノートPCってあるけど、あれって結構マザーボードの故障が多い。

単純に考えるとキーボードユニットが壊れてそうなると思う人が多いけど、キーボードなんて単なるスイッチしか並んでないのに稼動部分として考えても故障率がそんなに多い訳がない!
調べる時にキーボードのフレキを外すと問題が出ないからキーボードユニットの交換で直りそうって思うけど、殆どはマザーボード側の回路が故障してます。

単純に調べるなら、キーボードユニットが接続されているコネクタの各端子とGND間の抵抗値を調べてバラツキがあれば回路側が壊れてます。
(ちょっと知っている人ならストローブ出力とデータ入力があるから微妙に抵抗値が違ってくるのでは?と考えそうですが、最近のSuper I/Oはセットアップで1つの端子が入力にも出力にもなるのでチップ内の回路構成は殆ど同じ)

修理するならば、キーボードコントローラを内蔵しているSuper I/Oからキーボードユニットのコネクタ間を調べれば分かるはず。それが分からなければマザーボード交換した方が無難。

2007年12月3日月曜日

ゴテネタのブログ?

なんとなく半田ゴテに関連するブログを作りたくなってしまった。

まずはネタ探しから…
最近はノートPCの修理が楽しいらしいので?いつものヤフオクで物色すると

【ジャンク】東芝dynabook C7/212CMEN中古!
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e74907009

で、逃しました...orz